すこやか生活


疲労とは何か?

 「最近どうも疲れやすい」、「疲れが溜まった感じがする」、こんな会話をよく耳にします。かく言う私も風邪のシーズン中には、「このところお疲れのようですね。お大事になさってください。」などと言われてしまうこともありました。疲れの症状を表にまとめました。このように様々な症状を含み、どれも主観的で、他人にその症状を正確に伝えることは困難です。それなのに"疲れた"という言葉は説得力があり、この一言ですべてを言い

表しているような錯覚を覚えます。そして、疲労は"休みたい"という、心身が休息を要求している状態と言い換えることもできましょう。
 疲れの原因は、肉体労働で筋肉に乳酸が溜まるような筋肉疲労から、仕事のノルマ達成や人間関係のストレスなど精神的な疲労まで様々です。今回は、誰もが経験する漠然とした症状の疲労にスポットを当て、成り立ちや対策を考えていきたいと思っています。






主な疲労の症状
1)作業能率の低下
2)不注意になり、複数の仕事を同時に
 できない
3)意欲の低下
4)しびれなどの知覚異常と感覚が
 鈍くなる
5)日内リズムの乱れ、睡眠障害など

疲労の主な原因

次の円グラフはある大病院へ疲労や倦怠感(疲れやすい)といった主症状で来院した方の原因分布です。
@
非器質的疾患:うつ病やうつ状態、適応障害、不安症状など精神的なもの (36%)
A
器質的疾患:肝炎や肝硬変、貧血、高血圧、糖尿病、甲状腺疾患、胃潰瘍、リウマチ、肥満、アルコール依存など (27%)
B
心配状態:病気が潜んでいるのではないかと心配している状態 (20%)
C
過労:いわゆる働きすぎ

(15%)
D
原因不明(2%)

 この内訳をご覧になってどうお感じになったでしょうか?内科的な病気の可能性が27%、過労が15%。そして、うつを含んだ精神的な問題や、心配のしすぎといった心の問題から来る疲労感が50%以上占めるというのは驚きです。そして、疲労がどこから来ているのか調べて解消するには、この5つを順につぶしていけば、あぶり出てきます。

疲労とは何か? 疲労の主な原因
慢性疲労症候群
 
ヘルペスウィルスと疲労 
 オーバートレーニング症候群 疲労に関する病気