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Q:普通のメガネは効果がないの?
 そんなことはありません。普通のメガネでも約1/3程度の花粉を除去することができます。メガネのレンズは静電気で花粉を吸い付け、花粉の目への侵入を防ぎます。もちろん大きなレンズほど効果的ですし、サングラスでも良いでしょう。時々メガネふきでメガネを拭いて静電気を起こしておくとなお効果的です。

Q:花粉症の予防注射をしてほしい!?
 花粉症の予防注射はありません。ただ、ものすごく重症な人に使う一ヶ月ほど効果の持続する副腎皮質ステロイドの注射薬はあります。ステロイドの内服や注射を長期にわたって使うと、様々な副作用が出るため、誰にでも使ってよいわけではありません。予防ではなく、何を使ってもダメという方の治療の最終手段であるとお考え下さい。



花粉症の診断Q and A

Q:花粉症かどうかわからない?
 花粉症と紛らわしい病気を表にまとめてみました。ご自分の症状の出かたを当てはめてみてください。なお、スギ以外の花粉はイネ科が6月を中心に夏前、ブタ草など雑草の花粉が10月を中心に秋にアレルギー性鼻炎を起こします。なお、スギに加えヒノキの花粉症があるかたは5月頃まで症状が持続します。

Q:花粉症の診断をきちんとつけたい?
 スギ花粉症は症状が特徴的なので、シーズン中に鼻や目の症状があれば可能性が高くなります。花粉に対するアレルギーがあるかどうか血液検査で調べることができるので、これが陽性であれば間違いありません。特定のアレルギー源に対してのIgEという物質の量を調べる検査なので、少量の血液で検査が可能です。アレルギーの強さや、ホコリやカビ、食べ物、ブタ草など他のアレルギー源に対する反応も同時に調べることができます。その他パッチテストや皮内反応もありますが煩雑なため一般的な検査ではありません。

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