鎌倉市大船 山口内科 すこやか生活6巻8号

すこやか生活

花粉症の予防Q and A

 今年も花粉症の季節がやってきました。夏の好天と暖冬のため、今シーズンは普段の数倍スギ花粉が飛ぶと言われています。年末より花粉を目や鼻で感じるという人まで出ていました。今回は、花粉症の様々な疑問を、Q and A方式でまとめ、少しでも快適にこの時期を乗り切って頂きたいと思っています。






Q:マスクって本当に効果があるの?
 花粉症の予防は、花粉を体に入れないことが基本です。ですから、風の強い日には外出しない様に注意したり、洗濯物を室内で干したりすることなどが大切です。マスクはフィルター効果で花粉をブロックするため効果はてきめんです。あるアンケート調査では、マスクをするとくしゃみが減った人が85%、鼻水が減った人が73%、鼻づまりが改善した人が55%だそうです。なお、マスクは早めに使い始めた方がより効果的です。
Q:どんなマスクを選べばよいの?
 どんなマスクでもそれなりに花粉を防ぐ働きがあります。しかし素材や形によって効果の差はあります。一般に普通のガーゼマスクより、フィルターの目が細かい不織布でできたものや不織布のフィルターが入ったものほど花粉を通さないと言われています。ちなみにガーゼだけだと、50%の除去率、不織布だと60-70%の除去率です。また、鼻の形にフィットする針金状のワイヤーが入ったものや立体的なものの方が、平板な普通のものよりより効果的です。

Q:マスクに関する他の工夫は?
 マスクのフィルターと鼻の孔に隙間ができるとマスクの隙間から花粉が進入します。しかし、マスクはオーダーメイドではありませんので、皆さんの鼻にジャストフィットするとは限りません。そこで、マスクと鼻の間に清潔なガーゼを2枚ほど入れてみましょう。これで花粉の除去率は20%ほど向上します。従って、不織布のマスクにガーゼを併用すると、80-90%の花粉をカットすることができるのです。
Q:花粉防御メガネは有効ですか?
 涙目やかゆみ、結膜炎を起こす人は花粉が目に入らないよう注意することが必要です。ゴーグルタイプのメガネが一般的で、レンズと皮膚の間が筒状に密閉されているものです。こういったメガネは、花粉の90%程度を除去することができます。その他、フレームの上縁から風を送り、花粉が目に入らないようにするものなどもあるようです。いずれも格好が悪かったりめんどくさかったりするため、実行している人は余り見かけないようです。

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