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"めまいがする。"と言う症状を訴えられる患者さんがよくおられます。このめまいという一般的な言葉は意外に奥が深く、その人その人によってめまいの原因や、実際起こっている症状は全く異なります。めまいを漠然とした言葉で言い表すと"頭がクラクラした。"といった感じでしょうか。このクラクラも、もう少し具体的に聞くといくつかのパターンが見られます。たとえば、"朝起きあがったら、目の前が真っ暗になり、崩れ落ちるように倒れてしまった。""上を向いたら天井がグルグル回って、気持ち悪くなり横になっていた。""最近、体がグラグラして、歩くのがおぼつかない。""近頃、何となく頭がクラクラして気分が悪いが、日常生活には支障がない。"などです。
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これらの中には、皆さんが経験済みの症状もあるのではないでしょうか?このような具体的な症状を詳細に聞くことによって、いったいどんなめまいが患者さんに起こっているのかおおよそ見当をつけ、どんな検査、どんな治療が必要なのか我々は判別しています。目の前が暗くなるのは脳の循環不全によるめまい、グルグル回るのは主に前庭神経性のめまい、グラグラするのは中枢神経系のめまい、そして何となくクラクラするのは神経症としてのめまいなどです。一つ一つは後述しますが、単にめまいと言っても様々なものがあるのだなとわかって頂けたかと思います。めまいの症状が起こった状況や具体的な症状を正確に訴えることは、めまい解決の糸口として最も大切な事なのです。
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