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房細動が突然起こり、ある一定の時間続いたあと元どおりの規則正しい心拍に戻るものが発作性心房細動です。この発作が起こる時間は必ずしも夜に多いわけではありません。しかし、日中は正常のリズムに戻りやすいのですが、夜間はなかなか元に戻らず、結局夜間の心房細動を起こしている時間の合計は日中の3倍近くにもなります。
異型狭心症----心臓に栄養や酸素を送る冠動脈がキュッと縮んで心臓が一時的に酸欠になる病気です。発作時には心筋梗塞と似た心電図変化(ST上昇)を示します。この異型狭心症は夜間から早朝にピークがあり、日中の5倍程度起こりやすいとされています。
心筋梗塞----動脈硬化を起こした冠動脈に血栓(血の塊)が詰まって、その血管から酸素の供給を受けている心臓の一部が死んでしまう病気です。心筋梗塞は、命取りになる不整脈を起こしたり、急性心不全の原因になるため、もっとも危険な心臓病です。心筋梗塞は、起床時前後から数時間にピークがあり、午前6時から12時までが、その他の時間に比べ倍ほど発生頻度が高くなっています。血栓を溶かす物質の働きが早朝に低下することが原因の
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1つと考えられています。
喘息発作----アレルギーなどによって気管支粘膜が炎症を起こし、気管支が縮んで空気の肺への出入りが邪魔される病気です。痰も絡んで息苦しくなります。この喘息が悪化し、ヒーヒー、ゼイゼイ、コンコンするのが喘息発作です。この発作が起こると、横になっているのもつらくなり、たいてい夜でも寝ていられず、起きたまま朝を待つことになります。この喘息発作は睡眠時から始まり早朝未明にピークを迎えます。そして、日が昇ると徐々に落ち着いてくるのです。喘息死の多くは夜間に発生し、喘息を持つ方の来院理由の75%は夜間ゼイゼイしたり咳が出ることです。また治療を受けている方の85%は夜間の症状悪化が見られます。様々な病気の中で、もっとも日内変動がハッキリしています。 その他、脳梗塞も深夜から早朝に起こりやすい病気として知られています。朝起きたら、ろれつが回らなかった、立ち上がろうとしたところ体が傾いたなどです。脳へ血液を運ぶ動脈が詰まって、脳の一部が酸欠で死んでしまう病気です。重症な場合は、命を落とすこともあるので要注意です。
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