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人の一日のサイクルは太古の昔よりつい最近まで、朝日が昇ると目覚め、様々な生活活動を行い、日が沈むと床に入り眠りにつく繰り返しでした。日中効率よく活動できるよう、血圧も上がり、体温も上昇し、精神活動も活発になります。そして、眠りにつくと体温、血圧も下降して酸素の消費量も少なくなります。図は様々な体の指標のピーク(最高値)の起こる時間帯です。概ね日中の活動期にピークがあるのがわかります。それより外れるのは尿素窒素(タンパク質の分解産物)、ヘマトクリット(血液中における赤血球の占める体積)、そして
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好酸球などです。前二者は血液の濃縮度を示す指標で、好酸球はアレルギー反応の指標です。血液が濃縮するとネバネバして血栓を起こしやすくなります。また、好酸球の増加が夜に高いのは、喘息や、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などが夜になると悪化するのに一致しています。このように、体の日内変動は目に見えるもの、目に見えないものを含め、様々な形で体に反映されています。夜行性のネズミでは、このリズムが人と逆転しています。エジソンによる電球の発明によって夜行性に近くなった現代人は生理的にネズミへと退行現象を起こしているのかもしれません。
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