お腹をこわしたとき

 夏は、老いも若きも暴飲暴食をする季節です。食中毒や、冷房のあたり過ぎなど、お腹をこわす機会が一年で一番多い時期でもあります。お腹をこわすというのは俗語ですが、腹痛があって下痢をしている状態を指します。おう吐が重なっている場合もあります。たいがいは腸炎や胃炎で、まれに膵臓などに炎症を起こす場合もあります。原因や症状もまちまちですが、共通している対策をまとめてみましょう。


A)水分や塩分の補給
 お腹をこわすと、上から下から水分や塩分が出て行くので、体が消耗します。昔は死病だったコレラが典型的です。水分の補給は普通、口からですが、お腹をこわしていると、充分に飲めない事もあります。冷えていないアルカリイオン水を少量ずつ飲んでみましょう。脱水で喉が渇いているため、一気飲みしがちですが、無理せず一口ずつ飲んでは休みを繰り返してください。小さなお子さんでは、スプーンで一口ずつ飲ませましょう。なお、アルカリイオン水にお塩を少々加えると塩分の補給としては理想的になります。野菜スープなどもよいでしょう。

B)胃腸を休める
 点滴をしたり水分だけを飲み、無理に食事を摂らないなど、胃腸に負担をかけないことも早く治す秘訣です。少量ずつ飲むこと、コーヒーなど刺激の強いものや揚げ物など消化の悪いものを避けることなども、胃腸の休養に通じます。
C)腸の善玉菌を増やす
 お腹をこわすと、下痢と一緒に乳酸菌など腸内の善玉菌も流出します。善玉菌がいないと腸内のバランスが崩れるので、ビオフェルミンなどの整腸剤をたっぷり飲んで補給しておきましょう。
D)原因を突き止める
 お腹をこわす原因になったものを思い浮かべてみましょう。まずは、その前日に食べたものを思い出して書き留めてください。それを元に我々は可能性のある原因を推測し、治療薬を選んでいるからです。

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