すこやか生活

自分で脈をとろう

 心臓がドキドキするのを自覚された経験は、どなたでもあるでしょう。運動中や初対面の人と話すなど、緊張した時です。試験や試合の開始直前なども同様ですね。心や体が興奮しているこのような場合、普通では意識しない心臓の拍動に気づき、ドキドキすると感じます。これは大概、心臓の拍動が大きくなり拍動数が増しています。そのほか、心臓のリズムに乱れが生じ、脈が飛んだりバラバラになったときなどにも動悸を感じます。この不整脈では、心臓の拍動が大きくなったり小さくなるため、拍動を大きく感じたり、脈が一回抜けたように感じます。

 さて、ご自分で感じた動悸の正体が、心臓の拍動が大きく速いだけなのか、不整脈によるものか知るには、脈をとってみるのが早道です。古来より脈をとるのは医者の仕事でしたが、このくらいは誰にでもできます。まず図のように右手の手のひらを上にして、手首のしわよりひじ側の親指よりを、人差し指、中指、薬指を揃えて触れてみてください。指一本で脈をとる方法もありますが、3本で触れれば、なれない人でも必ずどこかの指で動脈の拍動を触れることができます。はっきり触れない場合には、指先に少し力を入れて手首を押さえてください。きっとご自分の脈、命の動きを感じることができることでしょう。これでもわからない方は、動脈は小指側にもあります。こちらを3本の指で触れてみても良いでしょう。動悸を感じたら、一分間に何拍脈が触れるのか、脈が乱れているのかを確認しましょう。脈の飛ぶ場合は、その頻度も問題になります。






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