熱中症とその予防

気温が高いときに頑張りすぎて、体の体温調節がきかなくなる熱中症には軽いものから順に熱けいれん、熱疲労、熱射病の3つがあります。

 1)熱けいれん(熱性けいれんではない。
 汗をかきすぎて吹き出た塩分の補給が不十分だと起こります。たとえば高温時に運動や作業をして大量の汗をかき、水分のみ補給したときに起こるけいれんです。塩分(NaCl)の不足で全身の筋肉が興奮しやすくなるのが原因です。顔面蒼白で全身に汗が噴き出てきます。衣服を脱がせ、涼しい環境に移した上、500ml5g程度の食塩を入れて飲ませ、塩分を補給しましょう。
2)熱疲労
  発汗による脱水に加え、熱を逃がす体温調節ができなくなり熱が体にこもる状態です。ほっておくと熱射病になるため、アルコールや水を皮膚に塗って送風し、体温を下げつつ塩分を含んだ水分をとってください。

3)熱射病
 40℃以上の高体温になり汗がかけなくなった上、意識がもうろうとしてきたら最も重症な熱射病です。この段階では自宅治療は無理なので救急車を呼んでください。
4)熱中症の予防
 
あまり暑いときは外での作業を控えることと、汗をかいたらすぐに水分だけでなく塩分も補給することです。体の疲れがひどいときや大量の汗をかいたときが要注意です。汗が噴き出るような仕事や運動は厳に謹んでください。






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