身体測定

 身長、体重、血圧などが必ず一般的な検診項目に入っています。ドックなどでは体脂肪率、視力、聴力、腹囲、胸囲、そして肺活量なども入っています。身体測定は、その他の検査と比べると、とても地味な項目ですが、人の体の基本的な有様を示す項目なのでおろそかにできません。また、標準値や以前の自分の値と比べることによって現

在の体の造りの全貌が見えてきます。つまらなそうに見えますが、"今年はどうなっているかな?"と、楽しみにしながら計測を受けてください。なお、測定にも誤差はありますし、自分で思っている以上に体が変化しているかもしれませんので、もし疑問が生じたらスタッフに尋ねてください。



主要な血液・尿検査

青字は鎌倉市健診の項目です。

A)血算
白血球数(WBC)
血液中の細胞です。増減は感染症などの炎症やさまざまな体の異変を示します。
赤血球数(RBC)--これが少ないことを貧血といい、多いと多血と呼びます。
血色素----酸素と結びつく、赤血球の赤い色素です。少なければ貧血です。
ヘマトクリット(Ht)----血液全体における赤血球の体積割合。
MCV=Ht/RBC
---赤血球の大きさ
MCH=Hb/RBC
--赤血球中の血色素量
MCHC=Hb/Ht
--単位体積中の血色素量
 これらは、鉄が不足しているなど、
貧血の原因を探る材料になります。
B)血中脂肪
総コレステロール(T-chol)----高いと動脈硬化が促進され、脳梗塞や狭心症につながります。
HDL-コレステロール(HDL-chol)----いわゆる善玉コレステロール。少ないと動脈硬化が促進されます。
中性脂肪(TG)-----肥満や栄養のとりすぎの指標で、動脈硬化とも関係があります。空腹時以外の採血や、前夜の大量飲食により値が高くなるため、検診前夜の暴飲暴食は避けましょう。

C)肝臓
GOT(AST)---肝細胞が壊れると増加する肝細胞内の酵素。心臓や血液細胞、筋肉にも多く含まれるので、肝障害以外でも高値を示します。
GPT(ALT)----肝細胞障害の目安。GOTと違い、肝臓以外にはあまり含まれないので、肝障害の程度を正確に示します。
γ-GTP---お酒の飲み過ぎ、脂肪肝、胆汁がうっ滞する特殊な肝障害の指標。
ALP----肝胆膵の病気によって胆汁の流れが悪くなると上がります。骨折など骨が傷んでも上昇します。
アミラーゼ(Amy)
---膵臓の酵素。膵炎などの膵臓病、おたふく風邪などの唾液腺の病気で上昇します。ちょっと高いくらいでは心配がいりません。
尿ウロビリノーゲン
---黄疸の黄色い色素(ビリルビン)由来の物質で、値が高いと肝障害が疑われます。

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