すこやか生活

検診と人間ドック

 春になり企業検診や、市民健診の季節になりました。検診(健診)は、結核が国民病だった時代から、学校や軍隊、職場、社会に潜む病気の人を見つけて、早期治療を目指す事業でした。うがった見方をすると、病気の人を早めに見つけて隔離することによって、集団全体の健康を守る事が真の目的だったかもしれません。この結核検診が日本では独自の発展をして、その時代時代の国民病をターゲットにして、胃ガン検診、肺ガン検診、大腸ガン検診、乳ガン子宮ガン検診、そして生活習慣病検診などが加わりました。その結果、集団の保

健が主目的ではなく、受診者個々人の体を広く診る、よりパーソナルなチェック機能を持つものになりました。人間ドックは集団保健の時代に、最初から個人の健康をチェックするものとして始まりました。検診の進化によって、検査項目の数以外に、人間ドックと検診の違いはわかりにくいものになってきました。
 さて健診や人間ドックは、飲むと元気になる薬や栄養食品と違い、受けるだけで健康になるわけではありません。受診に当たって、次のことをご注意ください。






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