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腸を大きく分けると、小腸と大腸の2つに分けられます。小腸は胃に近い方から十二指腸、空腸、回腸、大腸は盲腸、結腸、直腸に分かれています。小腸は約3m、大腸は約1mの長さがあります。
さて、小腸の主な働きは食べたものを消化し、消化によって細かくなった栄養を吸収することにあります。小腸の入り口から1日あたり2リットルの食べ物や飲み物、そして7リットルの胃液や胆汁、膵液などの消化液も入ってきます。これが、大腸へと出るときには1〜2リットル程度になっています。驚くことに7リットル以上の水分を含む飲食物が吸収されているのです。これでは、小腸の調子が崩れほんの少し吸収が落ちると下痢になるのはおわかりですね。
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小腸に続く大腸は、ほとんどの栄養が吸収し終わった食べ物のかすを、形の良い便にして出す機能を担っています。1〜2リットルだった流入物が便として出てくるときは100〜200gになっており実に90%の水分が吸収されます。また、水分と一緒に様々な塩分の吸収もここで行われています。大腸には、乳酸菌、大腸菌など様々な細菌が共生しており、食べ物の残りかすを栄養としながら、ビタミンKや葉酸などの体に必要な物質を作っています。
食べ物が口に入ってから便に出てくるまでにおおむね1日から2日かかります。この食べ物を口側から肛門の方へ送る働きを、う蠕動(せんどう)運動とよびます。蠕動運動は腸が順番に収縮、拡張を繰り返しながら内容物を送っていく運動です。
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