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COVID-19とインフルエンザは発熱とセキなど症状が似通っており紛らわしく、区別は簡単ではありません。そこで、この2つを睨んだ風邪の診療がこの冬求められています。 特徴:初発時および経過観察時の大きな違いは、発症第1週目の臨床経過です。 インフルエンザ)発症初日、2日が最も症状が強く、肺炎や脳症などの合併症を起こさない限り3日目、4日目と解熱し、上気道症状や倦怠感、筋肉痛が軽減していきいます。 COVID-19)初発時は発熱や気道症状が軽微であっても徐々に肺炎が広がると、セキや息切れ、高熱、倦怠感などの症状が強くなり、軽症から1週間程度で中等症、重症と進むことがあります。 予防:インフルエンザはワクチンがあるので、流行を少しでも小さくするためできるだけ多くの人に、接種していくことが大切です。ただ、数に限りがあり、流行すると困る高齢者を先に今年は行われます。COVID-19は、今のところワクチンはありません。どちらも、気道感染症ウイルスなので、飛沫、接触感染に加え、空気(エアロゾル)感染も起こり得ます。このため、①マスク着用、特に室内で会話をする場合や多人数が室内でいっしょに過ごす場合などです。今後は都内など仕事で通勤している人のいる家庭内では、食事以外に常時着用することもありでしょう。手
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指消毒なども大切とされていますが、本当にどのくらい有効なのかきちんと証明されていません。 検査:インフルエンザは抗原迅速検査が有効で、5分でわかります。COVID-19にも抗原迅速検査がありますが、PCR検査より検出率が落ち、唾液検体では一般の外来で迅速に検査をすることはできません。つまり、すぐどちらか確認することは困難なのです。また、どちらかわからない場合は、インフルエンザの検査であっても一般の診察室で気軽に検査をすることは医療従事者にとって危険です。このため、今年はより安全な集合検査場などを中心に検査が行われ、患者、医療者双方に手間がかかり、しかも、両方同時にやらざるをえません。 治療:インフルエンザは薬があるので、まずはそれを使って様子を見て、治りが悪い場合COVID-19の検査をすることも考えられます。また、薬局などで他の患者さんと混じると感染のリスクが増えますので、使い方の面倒な吸入は避け、内服薬をもらってサッと帰ることになるでしょう。このあたりは、決まった考え方はないので、我々もその都度考えながら臨機応変に対応します。COVID-19については、今後自宅療養者も増えるので注意が必要です。
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