鎌倉市大船 山口内科 すこやか生活第21巻号外

すこやか生活

新型コロナウイルス肺炎とは?

2)潜伏期(感染してから発症まで)が3〜6日であること。(最大14日)
3)インフルエンザ程度の感染力をもつ
4)感染後、まだ症状が出ていない時期でも周りの人にうつしてしまうこと
5)両側に肺炎を起こすなど重症なこと
6)有効な薬剤がなく、酸素吸入や点滴、合併症予防の抗生剤くらいしか治療法がないこと
7)感染は飛沫感染と接触感染です

 咳やクシャミが飛んだものを鼻や口から吸い込んだり、ウイルスの入った飛沫のついた手で目をこすったり、物を食べたりして感染します。このため、予防はマスクと手洗い、うがいなどで、ウイルスの入った飛沫のついた手で目をこすったり物を食べないことも重要です。

 コロナウイルスは、インフルエンザや麻疹、風疹、ノロウイルスなどと同様なRNAウイルスの仲間でカゼ症候群と呼ばれるカゼを起こすウイルスの一つとして知られています。また、2003年に中国で流行したSARSや、2012年に中東で流行したMERSと呼ばれる致死率の高い肺炎ウイルスもコロナウイルスの仲間です。自然界には、数え切れない程多種多様なコロナウイルスが存在し、宿主と呼ばれる主な住かも、人だけだなく様々な動物たちです。今回のウイルスは、2018年にコウモリで発見されたコロナウイルスに最も近い遺伝子配列を持っています。
 
2019年の年末から中国湖北省武漢で謎の肺炎がはやり、この原因が新型コロナウイルスが原因とわかりました。この肺炎の特徴は、次のようなものです。
1)間質性肺炎であること

CTでは両肺の白い部分が間質性肺炎です。右は14日後で、白い部分が薄くなってきて

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