顔の神経疾患

帯状疱疹:水痘・帯状疱疹ウイルスが末梢神経に感染し、その走行に沿った皮膚に水疱や湿疹ができて、神経痛を起こすものです。顔は前述の三叉神経の眼神経、上顎神経、下顎神経のいずれからの部分に帯状に出てきます。顔は常に外気にさらされるため、冬の冷気に触れると顔の神経痛が出るという後遺症が残る場合があります。治療はバラシクロビルなど抗ヘルペス剤で、神経痛が残ると三叉神経痛と呼ばれ、痛み止めなどを使います。
顔面神経マヒ:前述の顔の筋肉を動かす運動神経が機能しなくなることで、多くは脳梗塞など中枢神経に問題が起き、その結果、顔の片側の筋肉の動きが悪くなったり、力が入らず顔がたるんできます。なお、ベル麻痺ラムゼイハント症候群と呼ばれる顔面神経マ

ヒもあり、前者は単純ヘルペスが関与し治りやすく、後者は水痘・帯状疱疹ヘルペスが原因で難治性です。これらはヘルペスの治療に加え、マヒの治療としてステロイドなどが使われます。
まぶた、目尻のけいれん:まぶたの外側がピクピクと自分の意志に反して動いてしまう状態です。交感神経の緊張が高まるとおきやすく、過剰なストレス、睡眠不足などがある場合は誰にでもおき得ます。睡眠を十分とりストレスを解消すれば鎮まることがほとんどです。なお、"眼瞼けいれん"と呼ばれる自由にまぶたが開けなかったり、瞬きが増えるという、開眼・閉眼のスイッチがこわれた状態もあります。こちらは脳に問題がある可能性があり、精密検査が必要です。

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