甲状腺機能低下症

 ホルモンが不足する機能低下症では、亢進症の180度反対の症状がでます。代謝が落ち、体内の燃料が十分燃えないので、寒がりになり、汗をかかないため皮膚が乾燥します。顔、特にまぶたや足のすねなどがむくんで、体全体が太ってきます。交感神経の働きが

押さえられ、脈がゆっくりになって、血圧も下がり気味になります。疲れやすくなり、精神の活動も低下するため、無気力となり、時にうつ状態に陥ります。幼少時にホルモンが不足すると、体の発育だけでなく精神の発達が遅れて、クレチン病というになることもあります。声は張りがなくしわがれて精神薄弱児、血液中のコレステロール値が増加します。腸の運動も落ちて便秘になります。女性では月経過多になります。以上、"元気のもと"が枯渇した状態です。
 治療は、チラージンSという甲状腺ホルモンを薬として飲んで補うことです。チラージンSの量は適時、血液中のホルモン濃度を調べながら増減し、バランスを取っていきます。


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