足のむくみ浮腫

 足がむくむといった経験は、どなたにもお有りでしょう。体の水も川の水同様、重力に従い足の方に下がります。しかし、足には筋肉が発達しておりポンプとして働くので、血液、リンパ液といった水分を体の上部に押し上げ心臓を助けます。ところが、様々な原因で体のバランスが崩れると水を押し上げきれなくなって足に水が貯まります。原因は、大きく分けて4つあります。
1)循環が悪い場合
 血液の流れが悪くなる心不全や、リンパの流れが悪い状態。膝が悪く水が貯まっている方なども、それより先の循環が悪くなるため、すねがむくみます。
2)体内に水が貯まりやすい状態
 腎臓が悪く尿が出なくなったり、肝臓病や栄養失調でタンパク質が不足して血管の外に水が出ていって貯まる場合。
3)局所に炎症がある場合
 真っ赤になるほどの日焼けでは、皮膚に炎症を起こして、むくみます。(これは足に限りません。)傷が化膿したり、かぶれて炎症が起きたときも同様です。
4)甲状腺のホルモンが不足する場合

 足のむくみはご自分でも簡

単にわかります。親指で押して、指の形にへこめば水が貯まっている証拠だからです。普段と比べてソックスやサンダルのひもの痕がつく場合もむくんでいる可能性があります。なお甲状腺ホルモンが不足する場合は例外で、押してもあまりへこまず、ハッキリとした痕もつきません。水が貯まっているむくみは一般に、水を体の外に追い出してしまえばよいわけです。むくみのひどい場合はタオルを絞るように、利尿剤という薬で水をおしっこにして絞り出してやります。急性心不全や、肝臓、腎臓の悪化しているときはこれを用います。また、水分や塩分を控えると水が貯まりにくくなるので慢性期になったら心がけましょう。座っているときや寝ているときに足を高くするのも、水を足先から追い出すために有効です。原因がはっきりしているならば、その原因に対する治療を行います。
 むくんでいると感じたら、放置せずにこちらへ知らせて下さい。問題の大きい病気が隠れていることもあります。原因は人によって全く異なりますので、各自の体や病気に合わせて我々は対応しています。


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