肝臓病の検査について 

などの酵素、コレステロールがそれです。合bが下がってきます。肝硬変や重症な急性肝障害が典型例です。
D:解毒機能低下の指標
 肝臓で分解処理されるべき物質が処理されないので、血液の中に貯まってきます。黄疸を示す黄色い色素のビリルビンやタンパク質の分解産物であるアンモニアなどが代表です。
E:胆汁うっ滞の指標
 ALP、γ-GTP、胆汁酸など。図1の茎や葉っぱに問題が起こり、肝臓で作られる消化液である胆汁が下へ流れていかない時に血液の中へ逆流して増加します。胆石や胆管癌、胆管炎、原発性胆汁性肝硬変などで上昇します。イラストには描かれていませんが、実際の胆管は茎の先の方で細かく枝分かれしているため、そこがやられる一般的な肝炎や薬剤性肝障害などでも異常値を示します。
F:慢性肝炎、肝硬変の長期的目安
 血小板は赤血球とともに骨髄で作られ、脾臓で分解されます。慢性肝障害が進み肝臓での解毒、分解、処理能が落ちると、脾臓がその働きを肩代わりをするため、脾臓の機能が活発になります。すると、血小板などの血液細胞も必要以上に脾臓で分解されてしまうため、血小板数が減少します。(図2
G:限局性病変の検査
 超音波(エコー)、CT、MRIなどの画像検査です。胆石、のう胞、血管腫、ガン、腹水など、肝臓やその周囲にできた病変を発見できます。手軽で無害で情報量の多い超音波検査が第一選択です。慢性肝疾患の方、とくにB型やC型の方は定期的に受けて下さい。また、肝臓全体の形などもわかりますので、脂肪肝や肝硬変の診断も可能です。


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