１）いつから飲み始めるか？
　本格飛散の１～２週間前などと言われていますが、地域や年によって飛散時期、飛散量はまちまちですし、症状の軽い人と重い人を一緒くたにするのは無理があります。様々な状況、条件、個人差を勘案した普遍的な飲み始めの時期は、花粉の飛散時期に差し掛かり、"カゼをひいたかなと思ったとき"からです。なお、お薬手帳を数年分見返すと、花粉症が出る時期、カゼをひいたかなと思い医療機関にかかった時期がわかるので、これも参考にしてください。
２）薬はいつもと同じでよいのか？
　仮に自分の体が過去数年変わらなかったとしても、花粉の飛散量や気候は変

わっています。従って、症状の変化に合わせて薬を変えていくのがこの時期を快適に過ごすコツです。症状が強いときは、効果のはっきりした薬を飲み、ピークを過ぎて症状が軽くなったら弱い薬にします。こじれた場合は、合併症に合わせた治療薬を加えるのは当然です。
３）花粉症の終わりを告げる症状
　花粉は全て飛びきったら終了です。マスコミの花粉情報は目安になりますが、地域差を反映していません。そこで、次の様な症状に気づいたら、薬を弱め、終了に向かう時期です。
①ピーク時の薬が眠く感じる。
②いままでになく、ノドが乾く。
③飲み忘れが増え、忘れても大丈夫。