主な間質性肺炎

マイコプラズマ肺炎:
 小児や青少年がかかる肺炎です。感染してから2週間程度の潜伏期を経て、高熱と痰の絡まないケンケンするセキがでます。セフェム系などの抗生剤が効かないため、薬が効かない効かないと言っているうちに、発覚します。以前はクラリスなどのマクロライドが有効でしたが、最近は耐性株が増え、ミノマイシンやニューキノロン系の抗生剤が使われます。
 その他、インフルエンザやサイトメガロなどのウイルスも間質性肺炎を起こします。
免疫異常に伴う間質性肺炎:
 リウマチ、全身性強皮症、SLE、MCTD、皮膚筋炎などの膠原病に合併する間質性肺炎です。これらの原疾患には免疫抑制剤が使われることがあり、薬が原因のこともあります。

薬剤性・中毒性肺炎:
 様々な薬で間質性肺炎は起こりうるので、油断出来ません。イレッサなどの抗ガン剤、抗リウマチ薬、インターフェロン、降圧剤、消炎鎮痛剤、そして気をつけなければならないのは安全と信じられている漢方薬が意外と多いことです。治療は薬を止めることですが、ステロイドを使わなければならないこともよくあります。農薬のパラコート中毒による肺炎もこの仲間です。
放射線:
 ガンの放射線療法の際、肺に放射線を浴びて起こります。胸にできるガン、すなわち肺ガン、食道ガン、乳ガンなどに合併します。
間質性肺炎の治療:感染症を除いて、副腎皮質ステロイドが使われます。






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