すこやか生活

体の組成と水

 人間の体は、皮膚、脂肪組織、筋肉、内臓、血管と血液、神経などで構成されています。ところで、この構成成分は、タンパク質、脂質、デンプン質などの3大栄養素のほか、ナトリウム(Na)やカリウム(K)、カルシウム(Ca)、鉄(Fe)の金属が、塩素(Cl)やリン酸など合わさってできる塩などです。ここで忘れていけないのは水。なんと体の成分の、お子さんで70%、成人では60~65%、高齢者でも50~55%が水なのです。一見、水と言えば血液などの液体をイメージできるでしょうか、体重あたりの水の割合を仮に60%としておくと、流れている液体などの細胞外にある水が20%、細胞の中の水がおよそ40%です。細胞外

液は血液がおよそ5%、残りの15%がリンパ液といって細胞間に存在する水で、リンパ管を通って、心臓に戻ってきます。
 このような体の大部分を占める水分は、飲水、食事、代謝水(デンプンなどのエネルギーを燃やしてできた水)が入(い)り、尿、大便、呼吸、発汗が出(で)で、様々なホルモンや臓器の働きでバランス良くコントロールされています。このコントロールを越えるような事態によって水分のバランスが崩れ、水が過剰になったのが浮腫(むくみ)や胸水貯留で、不足するのが脱水です。






体の水の区分

体の組成と水 | 細胞外液・内液の電解質
| 主な脱水の原因と対策 脱水の兆候とは  | 脱水対策の基本