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後遺症とは?

 後遺症とは、病気や怪我の急性期の症状が治ったあとに、体の機能障害や傷跡などが残ることです。具体的な例では、脳出血で大脳がやられ、半身不随になったり、リウマチで指が曲がって変形し、箸が持ちづらくなったり、足の骨折で骨はくっついたのに筋肉が衰え足を引きずって歩くことになったなどです。胃ガンの手術で胃を切除した後、食事が十分食べられなくなったり、気持ちが悪くなっている方、肺結核が治ったあと呼吸機能が落ち、少しの動きで息苦しくなってしまう方も同様です。また、眼底出血で視力を失ったり、真珠腫性中耳炎で聴力を失ったり、甲状腺ガンの手術や下垂体腺腫の手術でホルモンを分泌する臓器が無くなり、ホルモン不足になるのも後遺症の一種です。直腸ガンの手術の結果、人工肛門になったり、喉頭ガンの手術で声を失うこと、転倒し手首の骨を折って、手首が曲がらなかったり、スムーズに手首を回せなくなるのも同様です。

 このように後遺症は様々な臓器・組織における機能障害を含みますが、病気や手術、怪我の結果なので、元どおりになるケースは多くはありません。そこで、失った機能をどのようにして他の部分で補ったり、薬でサポートするのかがポイントです。
 後遺症(機能障害)の対応として
1)体の他の部分で補う
2)薬で機能を補い、高める
3)補助的な道具を使う
4)リハビリテーションで機能回復を
  目指す
5)食事など、生活の工夫で、機能障害
 の症状を回避する
などが、考えられます。これらの対応は臓器や部位によって一様ではないため、単純ではありませんが、以上のことを念頭に置いて、何をやっていけばよいのか、一つ一つ考えていきましょう。






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