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用するとピークが高く出るため、その方が良いということがわかってきました。このタイプも同様に、決められた錠数を必ず服用しましょう。2錠のところ1錠しか飲まないと、当然ピークは半分となってしまい、効果も不十分です。クラビッド、ジェニナックなどが該当します。

一時的に症状が取れればいい薬
 頭痛薬や熱冷まし、便秘の薬や酔い止め、睡眠薬など、つらい症状が取れれば長期的に使う必要のない薬です。これらは、処方箋上、「頓服薬」となっていることが多い薬です。ロキソニン、プルゼニド、トラベルミンやマイスリーなどが該当します。これらは継続的に使うこともあるので、処方した医師に相談の上、使って下さい。

薬の作用と副作用


 薬は、体の具合をある方向へ持っていくために設計されています。例えば、高血圧の薬(降圧剤)は、血圧を下げる目的、糖尿病の薬(血糖降下剤)は、血糖値を下げる目的で作られています。これらの目的に合った働きが作用です。逆に、薬によって、頭が痛くなったり、血圧が下がりすぎてめまいがしたり、低血糖で意識が遠のくなど、目的にそぐわない薬の働きが副作用です。抗生物質を飲んで下痢する場合は、本来

の作用である細菌を殺す働きが、腸内の善玉菌を殺すという意図しないところに働いてしまう例で、これも副作用といえるでしょう。今までの例は、目的とする作用が行き過ぎて起こった例です。抗ヒスタミン剤はアレルギーの薬で、鼻炎やじんま疹、ぜんそく等で用いられます。鼻汁が止まったりかゆみやセキが取れるのはよいのですが、眠気が出たりします。こちらは、意図した作用と全く別の副

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薬の体内動態 | 規則正しく薬を飲む理由 |
薬の作用と副作用 薬の働く場所
| 食後30分以内に飲む理由