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真皮層は、間質と呼ばれ、線維芽細胞だけでなく、血管、リンパ管、神経があり、組織を支え保ったり、外的から内部を守る免疫反応を起こすことができる場所です。このような構造上の問題で、傷が真皮まで及ぶと、出血し痛みを覚えます。また、アレルギーや細菌感染による炎症がここに起こります。 じんま疹:アレルギーで起こる、真皮の炎症と血管の拡張やそこからしみ出る水分の貯留で、膨疹と呼ばれる径5-10mm程度のかゆみを伴う膨隆が特徴です。蚊に刺されたときの皮膚のふくらみやかゆみとそっくりです。その理由は、蚊に刺されると、真皮に蚊の体の一部が抗原として入るので、それに対するアレルギー反応がおこるからです。もうおわかりかと思いますが、全身のじんま疹か、局所の虫さされかの違いはあるものの、起こっていることはほぼ同様なので、見た目もそっくりです。 皮膚の色素沈着:アトピー性皮膚炎や様々な炎症で、その局所が焦げ茶色の色素沈着が起こっているのをよく見かけます。焦げ茶色の成分はメラニン色素と呼ばれ、表皮
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最下層の基底細胞付近にあるメラノサイトで作られます。このメラニンは、メラノサイトから上皮の基底、有棘細胞に渡され、表皮細胞全体が濃くなり(日焼け=ピンクの部分が茶色になる)、紫外線などから表皮以下を守っています。表皮の細胞だけの色素沈着なので、表皮の新陳代謝のサイクル、つまり4週間程度で黒い部分ははがれ落ちます。様々な炎症で、真皮の上層が破壊されると、深部に色素が染み込み、真皮にあるマクロファージという白血球の一種に取り込まれます。この細胞はメラノファージと呼ばれ、真皮に居座るので長きにわたって皮膚の色素沈着が残ります。 湿疹:真皮の浅い部分に炎症が起き、その部分が表皮を押し上げるように盛り上がった丘疹です。表皮の表面に小さい水疱を持つものもあります。 毛嚢炎:毛根の入っている毛穴の奥に黄色ブドウ球菌という皮膚に多い雑菌が進入して起きた炎症です。ひげそり負けでアゴのまわりにブツブツできる尋常性毛瘡やニキビの一部もこの仲間です。
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