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> 表皮は、基底層から角質層までなので、その間に起こる問題は、①角化異常症、②表皮の剥離、そして、③表皮内の水疱や血腫です。 角化異常症 皮フの新陳代謝(置き換わり)は、基底細胞から角質層まででおよそ2週間、角質層がはげ落ちるまでもう2週間かかります。このサイクルに狂いが起き、細胞分裂の速度が上がると表皮細胞の数が増えて皮膚が分厚くなります。しかし、厚くなっても一定の速度で角化し剥がれていかなければならないので、中途半端な角化のままどんどん剥離していくのが角化異常の特徴です。皮膚ががさがさで、所々剥けていたり、薄皮やふけのようなもので包まれていたり、粉をふいているのがそれです うおのめ(鶏眼)、たこ(胼胝) どちらも皮膚に摩擦や圧迫などの物理的な刺激が長期的にかかり、その刺激から内部を守るため、角質層が分厚くなった病変です。胼胝は底が平らなもの、鶏眼は基底層に向かって角質層が肥厚・成長し、中央に芯を持ったものです。尿素系のウレパールで溶かしたり、スピール膏を
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貼って表面と芯を柔らかくふやかして取ります。表皮内なので、出血や痛みは起こりません。 水疱・血まめ・膿疱 表皮内、または表皮と真皮の間に亀裂が入り、そこへ血液やリンパ液などの水様成分が染み込んでたまったものが水疱です。破れて痛くないのが表皮内水疱で、痛みがあるようだと一部真皮を巻き込んだ水疱です。血まめは表皮と真皮の境界や真皮に血液がたまって袋状になったものです。血管の破綻なので必ず真皮に問題が起きています。皮膚表面にプツッと小さな黄色の円形のできものは膿疱です。 水虫(皮膚白癬) カビである白癬菌は角質層にいます。その下の真皮どころか、表皮の各細胞の間にもいません。なのに神経を刺激するかゆみはどうして起こるのでしょうか?それは、白癬菌という抗原に対する、アレルギー反応が真皮に起こるからで、赤くなったり、神経がかゆく感じるのは炎症のせいです。抗真菌剤で白癬菌が死んでも、抗原が残っている間は、しばらくかゆみも残ります。
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