ロコモとメタボの関係

 ロコモは加齢による運動機能障害です。メタボは生活習慣に起因する、高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、脂質代謝異常(高コレステロール血症)、喫煙などが重なり、動脈硬化が進んでくることです。この動脈硬化は狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳梗塞などの脳卒中の原因となります。メタボは過食と運動不足が原因で肥満となっており、体重が重いことで益々運動不足になります。比較的若い前期高齢者(74歳以下)や中年の方は体に余裕があるので、多少メタボでも運動機能障害をきたしませんが、そのままの体重で高齢化していくと、徐々に膝の変形性関節症や腰椎のヘルニア、脊柱管狭窄症、そして骨粗鬆症による腰椎圧迫骨折などを起こし、いっぺんにロコモに転落してしまいます。このようにメタボからロコモへの転

は、この2つの切っても切れない関係を物語っています。腹囲や体重などでメタボと診断されたり、中年者や前期高齢者は動脈硬化の予防に努め、虚血性心疾患や脳卒中の予防に努めるわけですが、後期高齢者では、これら動脈性の病変に加えて、ロコモを念頭に置いた減量が大切です。まずは、体重の5%を目処に減量を始めましょう。毎日体重計に乗ることで、ダイエットに対する意識が高まります。何がダイエットに効いたのか、どこが悪くて減量ができなかったのかいつも考えながら、運動量や食事量を決めていきましょう。減量に成功する食事量のポイントは、次の食事の1~2時間前に、少しお腹がすいたと感じる程度に食べ、そのまま食事まで食べずに引っ張ることです






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