過活動膀胱

 尿を十分溜める前に尿意を感じる、尿意切迫感が主な症状で、頻尿や、行き過ぎると切迫性の尿失禁を伴うこともあります。尿意は、尿が溜まるにつれて少しづつ感じますが、切迫とは急に行きたくなり我慢できなくなることです。過活動の名のごとく、膀胱の筋肉が動きすぎる状態です。(膀胱が動く→排尿です。)
神経因性:脳や脊髄などの障害で膀胱のコントロールが利かなくなった場合。
下部尿路閉塞:男性の前立腺肥大が主で、前立腺肥大の半数以上に過活動膀胱が伴っています。
加齢:加齢で膀胱の筋肉の電気的指令が伝わりやすくなったり、神経から膀胱筋の橋渡しをする神経伝達物質量の変化などが原因として確認されています。

骨盤底の脆弱化:骨盤の底にある筋肉が経年変化で伸びきってしまい、しまりが無くなった状態です。女性では太腿でボールや枕を挟んだり、おしりを締めるような骨盤底筋のトレーニングが有効です。
治療
1)抗コリン剤:副交感神経の働きを抑える薬で、プロピベリン、ベシケア、ウリトス、デトルシトールなどがあります。
2)β2  β刺激薬:交感神経の働きを強めます。スピロペント、ベタニスなどが使われます。
 その他、抗うつ剤のトリプタノール、前立腺肥大治療薬のαブロッカーなども有効です。






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