気道のイメージを治療につなげる

1)吸気の症状を治療のイメージに生かす
気道粘膜のイライラ感
 炎症の症状なので、治療の中心はステロイドです。通常、鼻は点鼻薬、気管支には吸入薬といった外用を用います。湿疹や虫さされでかゆいとき、皮膚に軟膏を塗るのと同じです。ひどいときには内服や注射を使います。
胸がつまったり、ギューギュー鳴る
 気道狭窄のイメージです。β2刺激薬やキサンチン系の気管支拡張剤がそれで、用途によって、吸入、テープ剤、内服を用います。
鼻づまり
 気道狭窄の一種で、血管れん縮剤やステロイドの点鼻、ロイコトリエン拮抗剤を使います。
息を吸い込むと、鼻汁を吸い込みむせる 
 後鼻漏によるセキなので、抗ヒスタミン剤で鼻汁の分泌を抑えます。鼻汁が黄色や緑色だったり、目の奥の痛みがある場合は炎症が強く副鼻腔炎を起こして

いる可能性があるので、クラリスなどの抗生物質や、タン切りを併用すると、スムーズに治ります。
2)呼気の症状を治療のイメージに生かす  
息をはくときピーピー胸が鳴る
 ぜんそくによる気道狭窄の典型症状です。この狭窄は前述の気管支拡張剤で広げます。夜間など、急に具合が悪くなったときは、即効性のあるβ2刺激剤の吸入を発作止めとして使います。毎晩のようにこの発作が出る場合は、長時間効果のある、吸入やテープ剤が良いでしょう。
気管支が熱く息をはくと痛む
 気管支の炎症なので、吸入ステロイドを気管支の内側に軟膏を塗るイメージで吸ってください。
呼気にゼロゼロとタンがからむ
 気管支や肺の炎症が考えられます。ステロイド吸入の他、必要に応じてタン切りや抗生剤も使います。後鼻漏のこともあるので、気道全体を見渡しましょう。






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気道のイメージの具体例
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