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リハビリといっても漫然とやっていては身体機能の回復を図れません。具体的なプランを立ててみましょう。必要に応じて、理学療法士などの専門家に相談し、作ってもらうのもよいでしょう。まずは目標設定をしてみましょう。
1.自立度の評価をする
a.最低限の生活動作を一人でできるか?
衣服の脱ぎ着、一人で食事をとる、一人で歩行ができ移動可能、排便排尿の自立、入浴などによって身体を清潔にできる、など生きていく上で最低限のことが自分でできるか、これらを人の手を借りなければならないか、全て人にやってもらうのか、などを確認します。
b.少し高度な日常作業ができるか?
買い物、掃除・洗濯などの家事、お金の管理、食事の支度、乗り物での外出など、自立した生活を一人で送るために必要不可欠な作業が自分一人でできるか評価します。
表は、介護保険で自立度の評価判定に使われている基準ですが、これを元に現在の状態を評価してください。
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2.できないことをリストアップする
一人で立ち上がれない、手すりがないと歩けない、一人で着替えができない、肩が動かずおしりが拭けないなど、人によってできないことは様々です。できないこと、できるようになりたいことをリストアップしてみましょう。
3.できるようになるまでの期間の目安
入院しているなら退院までの期間、入院後なら入院期間の3倍程度の期間をまず目標にしましょう。入院中の場合は退院までに元どおりになることは希なので、自宅でできる理学療法や作業療法などの機能回復法を、教わっておきましょう。
退院後は、まず入院期間の3倍ほどの時間をかけてゆっくり元の機能に戻るよう練習します。大切なことは、
a.あわてないこと。
リハビリの効果はすぐ現れません。
b.簡単で毎日できるプランを立てる。
ストレッチやスクワット、屈伸などは簡単で特別な器具もいりません。1セット20回くらいで、1日5セット、1日に100回などと決めた回数を必ずこなしましょう。
c.作業療法としての日常生活動作を積極的にこなす。
何でもかんでも人にやってもらわず、少しでも自分でやる努力をしましょう。
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