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風邪をひいてノドが痛くなると多くの方は「扁桃腺の熱だ。」と言って、来院します。このような患者さんで本当に扁桃腺が腫れているのは10人に1人もいません。扁桃腺は左右に有り、口蓋垂(俗にノドチンコ)のある弓状の膜の裏側に見え隠れしています。本当に腫れているならアゴの骨の下に痛みを感じる親指大のものを触ります。口からへらで触れると強い痛みを覚えます。もしそうなら、コラムのアデノウイルス他、次の2つが考えられます。 化膿性扁桃炎 溶連菌の感染などで起こる、細菌性の扁桃炎です。抗生物質の無かった後期高齢者世代は、溶連菌感染に引き続いて心臓弁膜症になる方が多く、高齢者になってはじめて
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弁の異常に気づくこともあります。溶連菌は、たいがいの抗生物質が効くので、ペニシリン系やセフェム系、キノロン系が有効です。直ぐ熱は下がりますが、最後まで飲みきるのがポイントです。 伝染性単核球症 抗生物質が効かない高熱の持続(1週間程度)、扁桃腺の腫れ、急性肝炎、リンパ節炎の4つが特徴の、EBウイルス感染症です。口の中に常在し、口移しにうつります。血液検査で、リンパ球が減り、形の異常な異形リンパ球が出現します。 安静の他、特に治療はありません。 扁桃炎はウイルス性が主ですが、溶連菌の合併症を防ぐため、原因がハッキリしない時は、抗生剤の飲むこともあります。
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