|
|
|
|
|
|
(2 ページから続く)
などで証明できません。頸椎症と比べ、神経を圧迫している主体が柔らかい筋肉なので、比較的しびれの症状が軽い傾向にあります。しかし、キーパンチャーのように肩こりがしやすい作業を毎日続け、しびれがあるのに放置すると線維筋痛症となり痛みに悩むこともあります。
治療のポイントは、こわばった筋肉をほぐすことです。そのため、マッサージやストレッチ、牽引や温熱療法などが一時的に有効です。薬剤では、筋肉をほぐす筋弛緩剤や精神安定剤が合理的で、NSAIDsと呼ばれるロキソプロフェンなどの消炎鎮痛剤も有効です。また、普段からストレスの解消に努めましょう。
手根管症候群
手根管とは、手首にある線維性の構造物で、人差し指や中指付近を支配する正中神経や、親指から小指までを曲げる筋肉の腱が、中を通っています。手首の使いすぎによる傷害や、ケガなどによって、この構造物に炎症を起こすと、腫れた手根管が正中神経を圧迫し、人差し指や中指にしびれをきたします。しびれ以外にも、指を曲げる筋肉の動きや滑りを妨げるため、力が入らず物が握れないなどの症状が出ます。1/3は自然に治りますが、手術が必要なこともあります。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
肘部管症候群 小指側を支配する尺骨神経は、肘のところで肘部管に固定されています。この部位をぶつけると一時的に小指側がしびれます。同様に小指側の肘を常時曲げたまま作業をしたり、寝転がって肘を曲げてテレビを見ていると同部が圧迫されてしびれを覚えます。 脳卒中 高血圧、糖尿病、脂質代謝異常(高コレステロール)、心房細動などに合併して起こります。血管がつまる脳梗塞や脳塞栓と、脳出血があります。一般に脳の中の末梢神経への通り道や、支配部位にこれらが起こると、その部位の支配領域に一致したしびれやマヒが起こります。 皮膚のデルマトームと異なり、脳の支配領域の分布は、領域ごとに平等ではありません。また、手の支配部位と、口の支配部位が接近していることもあり、一回の脳卒中で、人差し指と、唇が同時にしびれ、その間の首に全く症状がないこともあります。このように、起こったしびれが、デルマトームと大きくかけ離れているときは、脳に問題が起こっている可能性が高くなり、要注意です。こんなケースでは、速やかにMRIやCTで病変を調べる必要があります。
|
|
|
|
|
|