利尿剤は体に溜まった水分を腎臓から絞り出す薬剤です。以下の3つが代表です。
1)フロセミド
 ループ(尿細管のU字カーブ)利尿剤とも言われ、尿細管でのNaの再吸収を阻害し、Naと一緒に水分の再吸収もじゃまします。飲んでから30分くらいで効き始め、3時間後ぐらいまで効果があり、腎臓で大量の尿が作られるので、頻回にトイレに行くことになります。このため日中に服用するのが一般的です。尿と一緒にNaとKを排出します。

2)サイアザイド系利尿剤
 体から水と一緒にNaを排出するため、高血圧の薬としても使われる利尿剤です。ループ利尿剤より効果は弱く、効いているのかどうかわからないうちにいつの間にかむくみがとれていたりします。
3)抗アルドステロン剤(アルダクトンA等)
 Kを血液中に保持する利尿剤で、利尿効果は弱い利尿剤です。効果は弱いですが、フロセミドと併用されたり、アルドステロンやその類似物質が体内で増える肝硬変や甘草などの漢方によって体に水が溜まった場合によく効きます。






体を保つ、水と塩 | 水や塩分の出入り | 腎臓での物質のろ過と再吸収 | 様々な利尿剤