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ぜんそくと鼻炎の関係が深いことを述べましたが、これは鼻炎を治療するとぜんそくが治ることを意味します。 ガイドラインなどではコピーでもしたかのように、吸入ステロイドが主役と書かれていますが、「鼻から治すぜんそく治療」の観点から見ると脇役に過ぎません。鼻が原因のぜんそくでは、ほとんどの場合、意識しているしていないにかかわらず、後鼻漏を吸い込んでいます。そこで、後鼻漏解消をねらっていけば、気管支の炎症が治まり、ぜんそくも鎮まります。鼻の治療→後鼻漏減少→むせなくなりセキが止まる→ぜんそくが鎮まるというわけです。 ガイドラインでもOne way one diseaseと言って、鼻と気管を一望して治療をする考え方に触れていますが、内科と耳鼻科の垣根を越えて治療を実践しているぜんそくの専門家はほとんどいないの実情で、詳しいことはどこにも書かれていません。また、鼻の炎症からぜんそくへと進む途
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中段階とも言えるアトピーがいそう( 咳嗽)を、抗ヒスタミン剤が効くぜんそくの軽い状態として、咳ぜんそくとともに紹介するにとどめています。以下に、鼻から気管支までまとめて面倒を見る治療の概略を紹介します。これは気管支粘膜だけ治療するのではなく、ぜんそくへとつながるルートのそこここを、適材適所に薬を用いて断ち切ります。いったん、ルートが切れたら、吸入ステロイドは継続使用の勧めにこだわらず、片づけていきます。その代わり、後鼻漏が再び流れてこないように、上流部分(左側)の治療を継続しながらぜんそく再発を予防していきます。ガイドラインの治療と使う薬剤は同じですが、鼻から気管支・肺の全体を見渡し、後鼻漏の上流部分の蛇口をキチンと閉める点が異なります。鼻から治すぜんそく治療は、雨漏りの際、垂れたしずくをゾウキンがけするのではなく、屋根を修理するのと同じです。
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