新しいワクチン

子宮頚ガンワクチン(サーバリックス)
 ヒトパピローマ(HPV)は性交によって傷ついた子宮頸部に入り込み、数十年後にガンを発生します。通常経験のある女性の50〜80%がHPVに感染していますので、その中心的なウイルス株HPV16&18の2つの感染予防に役立つこのワクチンは、子宮頚ガンを1/3程度に減らすことが期待されています。自治体により10代女性に接種を勧めるため公的助成をしているところもあり、鎌倉市でも9月から始まる予定です。初回、1ヶ月後、6ヶ月後と3回の筋肉注射をするのが基本です。
2つの肺炎球菌ワクチン 
 高齢者の代表的な肺炎の起炎菌である肺炎球菌のワクチンとして従来よりニューモバックスが使われてきました。また、肺炎球菌は乳幼児の髄膜炎の原因になるます。その予防としてアメリカなどでは乳児にプレベナーという別の乳児用肺炎球菌ワクチンの接種が行われています。

Hibワクチン(アクトヒブ)
 乳幼児の髄膜炎の中心的な細菌であるインフルエンザ菌のワクチンです。これらは、生後2ヶ月以上の乳児が主な対象者です。現在どちらも公費助成の対象になっておらずすべて自費接種です。
 なお、乳児に接種する肺炎球菌やインフルエンザ菌は基本的に抗生物質がよく効きます。このため、日本では小さなお子さんが風邪をひいたとき抗生物質を服用させることが一般的です。医療制度が異なり、なかなか医者にかかれなかったり、かかっても抗生物質を処方してもらえないアメリカでは子供を守るために必須のワクチンという位置づけです。







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