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1)温度差対策 地球温暖化のためか、内陸では37℃を超したり、海に近い湘南地方でも35℃に迫る日が珍しくなくなりました。このため、オフィスだけでなく、一日中冷房を入れているご家庭も多くなりました。診療所でもごく一部の時間を除いてつけっぱなしです。 さて、自律神経の反応はどんなときに起こるのでしょうか?神経反射は比較的スピードが速いため、温度差/時間 つまり、短時間で温度差が大きいほど反射が強く起きます。従って冷たく冷やした部屋から急に35℃の外に出るといっぺんに自律神経のスイッチが入ってしまい、放熱へ傾き血圧が下がって頭がクラクラします。 そこで、無用な暴走を防ぐためには冷房をできるだけ使用しないか、使っても26℃〜夜間は28℃と高めに設定しましょう。また、自分の体からの打ち水(汗)だけに頼らず、本物の打ち水をして、部屋に吹き込む風の温度を下げましょう。
2)扇風機の効用 日本の夏は気温が高いだけでなく湿度も高くムシムシじめじめしています。近年は亜熱帯化したのかスコールのような集中豪雨もあちこちで発生し、夏の平均湿度も上がり気味です。湿度が高いとせっかくの汗も蒸発せず体表温も下がりません。そこで扇風機で風を送ると汗とふれあう空気
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の量が増えるため、蒸発が進んで体温が下がります。扇風機が気温を下げないのに涼しく感じるのはこのためです。少量の汗でも有効に体温を下げることができれば、自律神経も無理に働く必要はなく、自然に暴走は収束します。ちなみに寝ている時でも扇風機なら必要以上に体の負担にならないため、私も暑い夜は回して寝ています。
3)低血圧に陥らない工夫 お風呂は体が温まり気持ちがよいものです。しかし長湯をしてのぼせた経験を持つ方も多いでしょう。「のぼせる」とは血圧が下がり、頭へ血が行かず低酸素となり意識が遠のくことです。夏は気温が高いため入浴後も体の熱が下がらずのぼせが持続しがちです。こんな経験を度々する方は、上がり端に少しぬるめのお湯をかぶり、体表温を冷ましてから出ましょう。これで、上がった後に余計な汗をかくこともありません。低血圧を予防する工夫をもう一つ。血圧を上げるために自分で気合いを入れてみてください。ほんの少しの気合いで交感神経へのスイッチを入れれば、一時的に血圧が上がりのぼせたりめまいを覚えることもありません。どちらも簡単な工夫ですのでお試しください。 以上、夏ばて対策として自律神経の暴走を抑えるためには、体温・温度調節と血圧確保がポイントです。
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