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この度の災害でまず問題になったのは、衣食住です。特に食料は生命の根幹に関わる問題なので、被災者でないのにパニック買いが増え、お米やパンの購入が増え、多くスーパーの食品棚から物が消えてしまいました。この次に問題なのは、現代社会を支えているガソリンの不足と、停電です。そして、被災地では医薬品の不足や十分な補充が進まないことも問題になっています。 さて、薬は食料と比べれば優先順位が低いものの病気の人には無くてはなりません。また、食料と違ってパンが無ければご飯でよいというわけにはいかず、薬を変える判断をする医者も同時に必要です。地震から1週間が過ぎた執筆中の現在、テレビを見る限りでは津波で流された町に重機が入り後かたづけが始まっています。当然薬のような軽い物は現地へ運び込まれているはずです。後はそれを必要な人に処方したり販売する体制作りだけです。 以上より、現代においては一生に一度の震災でも1週間程度の薬の予備があれば切り抜けることが可能で
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す。仮に前もって備蓄しておいても当座になると命からがら逃げ出すことになり、大量の備蓄を持っていた方も全ての薬を津波にさらわれたことでしょう。 製薬会社の工場が震災にあい、現在一部の薬が不足気味になっているのは事実です。それ以外は今のところ全く流通の問題はありません。しかし、人々が薬も我先に備蓄しだすと、スーパーの食品棚で起きていることが薬でも現実化します。そこで提案したいのは、次の点です。 @薬の備蓄を始めるなら食品棚に品物が戻って社会が落ち着いてからにすること。 A備蓄するなら1週間程度で十分なこと。 B風邪薬などあれこれ用意するのでなく、普段飲んでいる必要な物だけに絞ること。 C防災グッズといっしょにしておくこと。 D定期的に防災グッズの食品や水を入れ替える場合、手持ちの新しい薬と入れ替えをしておくこと。 これらの点をわきまえ、安心で無駄のない薬の準備を考えて下さい。
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