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東日本大震災では福島第一原発の事故による発電所の機能不全によって、今後長期間にわたって電力不足が予想されます。現在、関東一円などが5つ(〜25)のグループに区分けされ、3月14日から利用状況に合わせて停電する時間が設定されています。本来ならば、病院など生きることに本質的な部門に優先的に電力を回すのが筋と思いますが、残念ながら電力供給の回線が有事に備えた設定になっていないようで、周囲のご家庭の停電と同時に病院の機能もマヒしています。幸い、計画停電の時間は前もって発表されていますので、以下に注意し、受診も計画的にしましょう。
1)停電時をできるだけ避けて受診する
電気が止まると薄暗くなるだけでなく、ほとんどの医療機器が使えなくなります。CT、MRI、レントゲン、超音波、内視鏡、心電図などの検査機器、人工透析器、ネブライザー、酸素吸入器、低周波治療器その他治療機器は使えず、バッテリーや電池で動かしているごく一部の機器のみが利用可能です。停電時は現代医療の果実を提供できず、聴診器一本で全てをまかなう40年前の医療現場に戻ってしまいます。このため、救急でない場合はできるだけ、停電を避けて受診するのが得策です。
2)診察券、保険証、お薬手帳持参で! 止まってしまうのは医療機器だけではありません。医療事務、会計もコンピューターから手作業になります。コンピューターの検索機能が使えないと、診察券の番号がわからない限り、カルテを探すこともできません。会計にも時間が
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かかり、領収書の発行もままなりません。これは何も医療機関だけではありません。薬局でも同様です。 このため、やむを得ず停電時に受診する場合は、カルテ出しや調剤がスムーズに進むように、必ず診察券やかかりつけ薬局が出しているお薬手帳を持参しましょう。
3)懐中電灯をお持ちください 薄暗い時間帯に来院する場合は懐中電灯をお持ちください。このたびの混乱で、医療機関も懐中電灯や電池の入手が困難になっています。ただでさえ混乱し、事務処理などが滞り、待ち時間も長くなります。また、暖房も効かず、トイレに行きたくなる機会も増えることでしょう。トイレが真っ暗闇な場合もあり、適切な電灯で無しではオシッコもできません。その上、診療が終わっても、調剤でたっぷり時間がかかるので、帰宅するころには街は真っ暗です。 こんな事態を避けるため、停電の時間帯に外出する時はできるだけ懐中電灯を持っていきましょう。
4)停電時前後にはエレベーターに乗らない 前もって停電開始のアナウンスがある場合もありますが、電気はいきなり止まります。普段エレベーターを使っている方は、停電が始まる時間帯でもうっかり乗ってしまいがちです。そこで停電になってしまうと計画停電が終わるまで閉じこめられたまま、誰も助けに来てくれません。 普段からできるだけ階段を使う癖をつけ、計画停電の時間帯に気を配り、決して閉じこめられないよう気をつけてください。
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