すこやか生活

災害時と健康

 平成23年3月11日午後、東日本大震災(仮称)が勃発し、地震の被害に加え、大津波で多くの街が廃墟となり、その上、福島第一原発がレベル5という世界的に見ても深刻な事故を起こしています。二週間が経つ現在も、テレビをつけると震災関連のニュースしかやっていない有様です。原発事故などの結果、電気事情が悪化し、毎日のように計画停電が行われ、被災地以外の日常生活も計画が立ちにくくなって、不安な生活を強いられています。電池や懐中電灯の他、お米の備蓄を始める人が増え、スーパーマーケットの棚が空っぽになり、不安が不安を呼んでトイレットペーパーまで不足する有様です。ガソリンスタンド前の行列のお陰で幹線道路も不自然で危なっかしい渋滞が増えました。
 このように普段と違って困難な状況に陥ると、不安が高じ、心臓がドキドキしたり血圧が上がったり、眠れなくなるなど、典型的な神経症(ノイローゼ)の症状を覚える方が増えます。こんな方に、心配するなと言っても詮無いこと。気持ちや体が落ち着かない場合

は、医師に相談したり安定剤や睡眠薬を飲んで心の平安を取り戻すことも大切です。
 心が不安定になるだけでなく、日常の健康管理が不十分なケースもあります。通勤に時間がかかったり、買い出しに走っていると、自分自身の健康に注意を払う余裕はありません。史上最大級の花粉が舞うといわれるこの春のピークを迎えている今、無防備になっている方が増えました。寒さが戻ったためとか、余震で眠れなくなったからカゼをひいたと思って来院しますが、マスクの着用がお留守になるなど普段できている予防がおろそかになってるケースばかりです。これらの方は花粉症がこじれ、副鼻腔炎や気管支炎を併発しています。
 以上の例から考えると、被災された方はさておき、被害の軽かった我々の健康管理のポイントは、冷静さを取り戻すことと普段どおりの生活に戻ることに尽きます。二週間が経ち、新聞に巨大な活字が踊らなくなった今こそ、冷静になり御自分の健康管理にも目を向けましょう。






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