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メタボリックシンドローム: 近年、何事もメタボリックシンドローム関連(メタボ)で語られることが多いのですが、男性ホルモンもご多分に洩れません。総Tとメタボのは負の相関関係があり、男性ホルモンの低下が中高年の肥満やメタボの進展に関与していると考えられています。ただ、メタボを起こす主な仕組みに関与しているインスリン抵抗性を改善させるアディポネクチン分泌を、テストステロン(T)は抑制させるなど、矛盾する研究結果などもあり、メタボとの関連は今後の検討課題です。生活習慣の乱れが中年男性に突出していることなどホルモン以外の要素も強く関係していると思われます。 筋肉量低下: 男性ホルモンは運動選手の筋肉増強剤としてドーピング目的で使用された歴史があります。このため、ホルモン低下とともに筋肉の衰えが目立ち、転んで怪我をしたり、若い頃は何でも
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なかった作業をして筋肉を傷め、50肩になったりします。 貧血: 男性ホルモンは、タンパク同化ホルモンとも呼ばれ、赤血球の生産を促すため、再生不良性貧血の治療に用いられてきました。男性は女性より赤血球数が多く、貧血になりにくいのはこの物質のおかげです。 男性更年期症状: 表が主な症状の一覧です。1.または7.にはいと答えた方、それ以外の項目で3つ以上はいと答えた方は男性ホルモンが不足している可能性があります。(該当者の30-40%に可能性あり。)なお、他を含め、質問票は絶対でなくホルモン不足に気づくきっかけの一つにすぎません。 (治療) 基本は男性ホルモンの筋肉注射など、ホルモン補充療法です。男性ホルモンは前立腺癌の増殖を促す可能性があるため、使用前のチェックと使用中にPSAの定期検査が必要です。
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