性ホルモンが少なくなってきた結果とされ、症状の強い人には男性ホルモンを補う治療が行われることがありますが、ことはそれほど単純ではありません。それは、男性更年期障害の周辺には、うつ病があったり、ホルモン不足が中心の加齢男性性腺機能低下症候群(Late Onset hypogonadism:LOH症候群)と呼ばれる概念があるからです。これらの関係は図に示したとおりですが、各々きちんとした境界が無く重なっており、しかも人が勝手に定義した病名なので、本当のところはどれに当てはまるか決めるのが困難な場合もあります。曖昧ではありますが、男性更年期障害をあえて定義するとこんな感じです。"精神的な変化、社会環境的な変化、男性ホルモン量の低下、加齢による衰えによって、中年以降の男性が、精神的、神経的、身体的、性的に機能低下をおぼえること"いったイメージです。
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