めてしまいましょう。」と、及び腰を続けてきました。こうして日本は、予防接種などの公衆衛生行政では、社会全体を考えない"先進国随一の後進国家"となってしまいました。 H1N1型新型インフルエンザが流行し、予防接種の重要性が世界的に叫ばれている中、政権交代も伴い、今まで後ろ向きだった行政の姿勢が変化しつつあります。これまでの定期予防接種対象疾患(麻疹、日本脳炎、ポリオ、結核など)は、太古から変わらないためあわてなくとも、世界の動向をみながらゆっくり施策化していれば十分でした。ところが新興感染症で極めて感染力の強い新型インフルエンザ対策は時間が勝負で、杓子定規な行政を行っていては手遅れになります。今回の騒ぎをきっかけに、社会の皆さんがワクチン、予防接種に興味をいだき、重要性と問題点をきちんと認識していただければ幸いです。そして、必要なものは必要なものとしてきちんと接種を受けていただきたいと思っています。
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