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下に胸部CT検査の模式図を示しました。胸を輪切りにした図で、左が乳首と鎖骨の間、右が乳首付近の高さです。
左の図で見ると、中央部では胸側から、大動脈弓(A)、気管支、食道、大動脈(A)と背中に続きます。これらを取り囲むように肺があります。右の図では、心臓、食道、大動脈の順です。同様に肺が心臓を取り囲んでいます。
これらの図から、心臓が真ん中から少し前、食道が心臓の裏で背中側にあることがわかります。この2つは接しているためどちらの痛みか区別しにくいことがおわかりでしょう。大動脈(A)や食道は縦長なので、痛む場合も縦に痛みが広がったり移動した
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りするのが特徴です。特に大動脈の痛みは激烈です。それもそのはず血管が裂ける事による痛みだからです。
気管支や肺はどうでしょうか?気管支は空気が出入りする管なので、痛みが出るような炎症や腫瘍ではたいていセキやタンを伴います。肺は空気から血液に酸素を取り入れる場所なので、水分(血)を少し吸ったスポンジのような構造をしています。スポンジはクッションのようにブカブカしているため、癌や炎症があってもよほど大きくなり他の場所に食い込まなければ、通常痛むことはありません。ただ、気胸などで肺がつぶれてしまったり、肺の血管が詰まる肺梗塞を起こした場合は痛む場合があります。
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