ストレス関連の胃腸疾患

胃・十二指腸潰瘍
 言わずと知れたストレス関連疾患の代表です。潰瘍は胃酸(塩酸)過多による胃の損傷で、粘膜が剥けたり掘れたりした病気です。消化液である胃酸は食べ物が胃に入ると分泌されます。これらは皆副交感神経が活発になると起こります。ストレスで言えば、ストレスから逃げようとして守りにはいった時です。解放されて一息ついた時も同様です。
 では、ストレスに立ち向かい続けるとどうなるでしょうか?常に交感神経が働くため胃の粘膜に酸素を供給する血管が縮まり、胃が循環不全を起こして粘膜が崩れてしまいます。ストレスで急にできる

潰瘍がこのタイプです。攻めでも守りの反応でも潰瘍ができるわけです。幸い抗潰瘍薬は大進歩を遂げたので、どちらのタイプでも、ちょっとやそっとのストレスなら薬で何とかできます。
過敏性腸症候群
 ストレスが原因で、腸の運動が止まって便秘をしたり、動きすぎて下痢をする病気です。前者は攻めの反応で交感神経が常時緊張している場合です。後者は守りの反応で副交感神経が活発になっています。攻めと守りを行き戻りして、便秘と下痢を繰り返す場合もあります。









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