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1)循環器系
狭心症・心筋梗塞
心臓の冠動脈に動脈硬化が起こり、血液の流れが悪くなって筋肉でできている心臓が酸欠を起こす病気です。ストレスがかかり攻めの反応が起こると、冠動脈が収縮し血流がいっそう低下して事件が起こります。ストレスの軽減に加え、ベースとなった動脈硬化の予防と治療が不可欠です。
高血圧
ストレスがかかり、それを克服するために交感神経が緊張すると血圧が上がります。同時に、心拍数も上がるのでドキドキしてきます。白衣高血圧などもその一種です。ある時期ストレスがかかり血圧の高い状態が続いていても、イベントが終わりストレスが解除されるともとの血圧にもどることもあります。普段より血圧が高い状態が続いた場合はストレスの有無を思い起こして下さい。また、普段より血圧の上がり下がりの幅が広い人ほど、ストレスの影響を強く受けています。攻めのストレス反応に対しては交感神経の緊張をほぐすβブロッカーなどの降圧剤が、ドキドキ感を減らしながら血圧を下げるので合理的です。
起立性低血圧
小児や若い女性など元々血圧の低い人に起こります。頭を上げた時に血の気が引かないように、血圧を上げる交感神経のスイッチが入ります。このスイッチが入らないと目の前が真っ暗になり倒れてしまいます。朝起きられない方も同様にスイッチが入っていません。主な症状は@立ちくらみ、A長時間の起立でのめまい、B入浴やいやな話を聞くと気持ち悪くなる、C動くと動悸がする、D朝起きられず学校を休む、などです。頭痛や吐き気など他の臓器の症状があったり、日によって体の症状が次から次へ変化したり、いやな話をされると症状
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が悪化するときは、ストレスが主因と考えられる場合です。こんな状況があるならば、お子さんや自分に隠れたストレスが無いかどうか洗い直してみましょう。
2)呼吸器系
気管支喘息(ぜんそく)
喘息の治療薬である気管支拡張剤は交感神経の働く向きと同じです。従って攻めのストレス反応が出れば楽になるはずです。ところが逆に守りのストレス反応が出てしまうと、気管支が狭まり痰や鼻汁などの分泌が増え喘息発作につながります。ストレスの反動が出たものとも言えます。
喘息発作がまた出てしまうのではという心配がストレスになっている場合もあります。自分の喘息のイメージをもち、日常の治療や生活の注意を守っていけばそうそう発作はでません。比較的抑揚の少ない平穏な生活も喘息で悩まずにすむポイントです。
過換気症候群
ストレスがかかり、攻めの反応が呼吸器に出てハアハアして息苦しくなる状態です。10〜20代によく見られ、8割以上が女性です。自分にとって不利だったり、不利になりそうなときに出ます。必要が無いのに呼吸運動をしすぎると、体の中の主な酸の成分である炭酸ガス(二酸化炭素)を失います。このため、血液が急激にアルカリ性になり、手のしびれやふるえ、筋肉のこわばりが起きます。結果として、不安が益々増幅し、呼吸も速くなり、収拾つかなくなるのです。
体自体には問題がないため、吐き出した炭酸ガスをもう一度吸い込み、酸とアルカリのバランスを元どおりにもどせば落ち着きます。紙袋に息を吐き出し、再度それを吸い込のはこんな理由です。
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