こう書くと、とても難しく思えますが、肩こりのほとんどはズバリ、「僧帽筋の問題」です。背中側から僧帽筋を眺めると、筋肉の中央は首スジの裏側から背スジを腰の近くまで下がり、外側は肩甲骨の肩側の端まで達しています。背骨の真ん中から肩まで広がるので、肩甲骨の裏側の大部分を包むように覆っています。その他の小さい筋肉は、僧帽筋を一枚めくると、その下に現れます。僧帽筋は、頸を支え、後ろにそらし、腕を後ろに引く働きをしています。図のように肩から背中の広い部分を占め、しかも最も皮膚側にあるため、肩こりを揉みほぐすのも、湿布を貼るのも、みな僧帽筋に対しての治療です。 僧帽筋を流れる血管は弁が無くうっ血しやすいことも知られています。
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