虚血性心疾患の予防と治療

きのために後生大事にとっておき、胸が苦しくても我慢している方がおられますが、軽い胸痛でも使ってみて、効果があったかどうか報告して下さい。また、アダラート、アムロジン、ヘルベッサー等のカルシウム拮抗剤も同様な働きがあります。(2)狭くなった血管をつまらなくするためには血液をサラサラにする薬と呼ばれる抗凝固剤が使われます。小児用バッファリン、ワーファリン、パナルジン、プレタール、ペルサンチンなどが有名です。(3)心臓に負担をかけないためには、過度な運動を避けることが大切です。具体的には坂道を駆け上がったり、走ったりして、狭心痛が出るような行動はやめましょう。β-ブロッカー(インデラール、テノーミンなど)の服用によって、心臓をサボらせ酸素の需要を減らす方法や心不全があるなら、その治療をするのも良いでしょう。
このように一言で狭心症、心筋梗塞といっても様々なアプローチがあります。そして、これらの治療はバラバラに行われるのではなく、組み合わされるのが普通です。該当される方には、我々がどのようなことを考え対応しているのか理解していただければ幸いです。



4.心臓弁膜症

弁膜症は減りました。しかし、まだまだ高齢者を中心に弁膜症は心不全を起こす原因の一端を占めているため、心臓に大きな雑音が聞こえる方は要注意です。比較的若いうちに心不全になった方は、心臓の弁を取り替える手術の対象になります。しかし高齢者は後述の心不全の治療が中心になります。また、心房細動などの不整脈や、血栓症を起こすことが多いため、これらの予防治療も重要です。

昔々、リウマチ熱が流行っていた頃、若いときにかかって心臓の弁を痛め、中高齢になってから心不全になる方が多く見られました。最近は抗生物質の進歩でリウマチ熱になる方が激減したため若い方

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心不全の兆候と治療 編集後記