CKD治療の考え方

 腎臓病を根本的に治す治療薬は残念ながらありません。一般的な食事療法の他、様々な合併症の予防や治療に努めます。
食事療法
--腎機能の程度により個別のメニューになりますが、基本は減塩、低カリウム、低タンパクです。これらは普通に食べている量の半分くらいが目安です。
降圧剤治療
--ACE阻害剤やAT-II拮抗剤(ARB)を中心に徹底的に血圧を下げて腎臓を守っていきます。
高尿酸血症
--尿酸が尿へ排泄されなくなり体に溜まります。尿酸の合成を押さえるアロプリノールなどが使われます。 

腎性骨異栄養症---腎臓でビタミンDの活性化ができず骨が脆くなります。そこで活性型のビタミンD(アルファロールなど)の補充が必要です。
腎性貧血
---赤血球を作るホルモンのエリスロポエチンが腎で充分作られないためおこる貧血です。エリスロポエチン(エポジン、エスポー)は、筋肉注射として使われます。
活性炭
--腸で体内の尿毒素を吸着し、排泄させるクレメジンが使われています。
カリウム吸着剤
---腸でカリウムを吸着し血液中のカリウム濃度を下げます。(ケイキサエレ−ト、カリメートなど)


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