手根管症候群

 手首の関節の骨と皮膚側の靱帯でできているトンネルを中指方面に向かって正中神経が通っています。この正中神経が圧迫されるなど何らかの障害を受けて起こり、図の部位に痛みやしびれ、ピリピリするような異常知覚を感じます。中年女性に多く見られ、手の関節を繰り返し強く動かすマッサージ、研磨、洗濯、床磨きなどの仕事にたずさわっている方に多い病気です。生理前や妊娠中の浮腫、リウマチなどの病気が原因で起こることもあります。ひどい場合は、親指の

付け根の手のひら側のふくらみ(筋肉)が萎縮してしまうこともあります。手首の内側を強く圧迫して痛みが走る方などは要注意です。原因がハッキリしている場合はそちらの治療を優先すること。その他、手首を休めるためにギブスのようなもので固定して安静にすることが重要です。手首の腫れを取るためにステロイドホルモンを注射したり、神経を圧迫している手根管を解放するため、手術にて、これを切り開く事もあります。



手根管症候群で感覚障害の出る部位

パーキンソン症候群

どなたでも一度くらいは病名を耳にしたことがあると思われるくらい有名です。この病気は以下の振戦、固縮、無動など特徴的な神経症状が出ます。

 1)振戦--何もしないのに手が細かく震える不随意運動です。指先で丸薬を丸めるような動作をすることもあります。頭や下アゴ、舌に起こることもあります。意識して体を動かすと軽くなるのがパーキンソンの振戦の特徴です。

2)硬直(固縮)--筋肉の緊張が高まり、カチカチになっている状態です。曲げた肘を伸ばそうとすると、ガクガクガクと音を立てるような抵抗を感じながら関節が開いていきます。プラスチックの棒をねじ曲げるような感じの場合もあります。

(4 ページに続く)

こむら返り(ふくらはぎのつり) | ギランバレー症候群とベル麻痺 |
手根管症候群
パーキンソン症候群 | てんかん