水中歩行の勧め

　水中は陸上に比べ重力がないので、足腰に負担がかかっている肥満気味の方には特に勧められる無理のない運動環境です。しかも、水は空気中と違い、約800倍の抵抗を受けるため、少し移動するだけでも大きな運動になります。さらに、水温は一般に体温より低いので、体温を保つためにエネルギーを燃やし続けるので、大きなカロリーを消費できます。また、水中ではバランスを取るために腹筋その他様々な筋肉が活躍するので手足だけでなく全身の筋肉を使う運動になります。そして水に入るのはとても爽やかなことなので、義務的に運動するという心理的な負担も少ない

ため長続きします。このように、水中での運動はよいことずくめです。カナヅチの方は泳ぐ必要はありません。歩くだけでもこれだけの運動をするメリットがあるのです。関節に問題がある方などは特にお勧めです。最近は、多くのスポーツセンターで水中ウォーキングのコースがあるので、陸上での運動が不安な方や続かない方は参加を検討して下さい。なお、プールでの運動を長く頑張りすぎたり、トイレに行くのを我慢しながら運動を続け、膀胱炎を起こす女性がよく見られます。トイレだけは面倒でもまめに行ってください。