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第2波は来るのだろうか?

 616日に新型コロナウイルスに対する抗体検査の結果が発表されました。検査は617日の間に行われ、対象者は東京1971人、大阪2970人、宮城3009人でした。過去に感染したことを示す抗体保有率は東京0.1%、大阪0.17%、宮城0.03%でした。(厚生労働省は531日時点で報告されている累積感染者数から、感染率を東京0.038%、大阪0.02%、宮城0.004%と推計。)
 
420日にニューヨークで行われた抗体検査での抗体保有率は、ニューヨーク州全域で13.9%、ニューヨーク市は20%でした。4月10日頃ロサンゼルスでは成人の抗体保有率は4.65%。スペインでは6万人に抗体検査を行い、抗体保有率は5%でした。スウェーデンのストックホルムは7.3%です。
 現在、アメリカほか、いったん第1波が収まった国で再度感染者が増えており、第2波が懸念されています。抗体保有率を見ると桁が違い、
日本の今までの感染率は流行国の1/101/100ということになります。今まで国内で大騒ぎに

なっていたことは、他国の状況を考えると、第1波とすら言えない状況です。
 最近発表された海外のデータでは、ロックダウンを行っていないスウェーデンが国全体で
6.1%、首都のストックホルムでは14%で、集団免疫にはまだまだほど遠く、感染爆発が起こった北イタリアのベルガモ県の流行の激しかったエリアで57%、最近のニューヨークでは19.9%となっています。この数をどう見るかですが、あれだけ流行の激しかったニューヨークですらこの程度で、集会の制限などはあるものの、街をオープンしているストックホルムでもこの程度、どちらも日本の現状から言うと収束とは言えない状況です。
 これらを総括すると、これからの日本は街をオープンにすることによって、第2波というより
「本当の意味での第1波」が来ると言うのが正しい認識と思います。また、上記の抗体保有率を考えると、集団免疫ができて安全な社会になるには、何年かかるかわかりません。

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